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 Tropical garden

ハワイで見かけたさまざまな植物を、ご紹介します♪

 

Plumeria プルメリア

プルメリアには2つの種類があります。
プルメリアは、オブツサ種とルブラ種に大別することができます。
オブツサ種の葉はルブラ種に比べて革質で光沢が強い。
また、オブツサ種は常緑ですが、ルブラ種は落葉します。
オブツサ種の花はルブラ種よりいくぶん肉厚で、色は白が基調。
ルブラ種は赤、濃ピンク、黄色などさまざまな色合いがあります。
ルブラ種はオブツサ種より耐久性があり、暑さ寒さに強いです。

    名:Plumeria obtusa(プルメリア オブツサ)
ハワイ名:Pua Melia(プア メリア)
    名:Temple Tree(テンプル トゥリー)
      Singapore Plumeria(シンガポール プルメリア)
    名:インドソケイ
原産地:キューバ、西インド諸島、ユカタン半島
    徴:低木(48m)、花冠67cm 外来種
      白い花の中央が黄味を帯びている。
      比較的成長が速く、およそ5年で成木となる。

    名:Plumeria rubra(プルメリア ルブラ)
ハワイ名:Pua Melia(プア メリア)
    名:Temple Tree(テンプル トゥリー)、
      Frangipani(フランギパニ)
    名:インドソケイ、アカバナインドソケイ
原産地:西インド諸島
    徴:低木(35m)、花冠612cm 外来種
      オブツサに比べて花弁がいくぶん細長い。花の色は多彩で、
      濃ピンク、赤、白、黄色などの花をつける。
      春から秋にかけて花をつけるが、それ以外の季節でも花を
      残すことがある。

    説:プルメリアだけを使った香りの良いレイを「Melia」(メリア)と
言います。
プルメリアは、ハワイの象徴とも言える植物ですが、実は海を渡って
やって来た外来種。ワイキキあたりでは白い花が1番多く見られます
が、他にも赤や黄色、オレンジ、ピンクなどのカラーもあります。
花の世界では、頻繁に人工交配での品種改良が行われますが、
プルメリアはそれができない花の一つで、どの色も自然のオリジナル
カラーです。
妖艶な香りを放つ、美しい花。あまりにも良い香りなので、ハワイ
土産では、よく香水や石鹸、クリームなどに香り付けされています。
しかし、美しい花には毒があります。プルメリアの切り口から出る
ミルク色の樹液には毒素が含まれているので、くれぐれも口にしない
ようご注意を!

プルメリアはレイの素材として知られていますが、「テンプルトゥリー」
(花は「temple flower (寺院花))とも言われ、本来ハワイでは
「墓地木」として考えられており、葬儀に用いられる花でした。香りのよい
花をお墓にどっさり与えます。オアフ島ではパンチボウルで見事な並木を
見ることができます。
ハワイでは、人が亡くなると、お葬式をその日のうちに行いました。
ですので、急にレイが必要になるのですが、プルメリアは豊富にあったので
取ることが簡単で、かつ迅速に対応することができました。
ハワイでは海に散骨する時に、この花のレイをばらばらにして、一緒に
海へ投げるそうです。なぜレイのままではなく、ばらばらにするかというと、
レイは「ウェルカム」の意味でもありますが、戻ってきて欲しいとの気持ち
を込めて別れ際にも渡す。なので、亡くなった人が成仏できずに戻られ
ては困るから・・・ということだそうです。

〜プルメリアレイの言い伝え〜
満月の夜明け、まだ朝霧に包まれたままのプルメリアの花を集め、
レイを作って好きな人に渡すことができれば、その恋は叶う・・・という、
ロマンティックな言い伝えがあります。
5枚の花びらにはそれぞれ意味があり、「ALOHA」の文字がそれに
当てはまるとも言われています。また花の中心をピコと呼び、回りの
花びらを世界と見立てて、この世を表しているとも言われています。

撮影場所・時期:Oahu & Maui(20032005)

2004.6.11 キング・カメハメハ・デー「デコレーション・セレモニー」

611日はカメハメハ大王の生誕を祝うハワイ州の祝祭日。
15:30
頃から、ダウンタウンの大王像をレイで飾るセレモニーがありました。
レイ・デコレーションは、クレーン車を使って、長さ5m以上もあるレイを何十本も大王像に掛けていきます。
その様子は素晴らしく圧巻!会場ではフラやハワイアンミュージックのパフォーマンスもあり、
1
時間ほどで大王像は美しいレイに覆われました〜
        【写真】左上:大王像に掛ける沢山のレイ  右上:レイを飾る前の大王像
             左下:レイを飾っている様子     右下:レイを全て飾り終わった様子

また、11日の夕方からは、日本とハワイの文化交流イベント「まつり・イン・ハワイ」が行われました。
カラカウア通りを歩行者天国にしてブロック・パーティホオラウレアが行われ、ハワイアンライブ、屋台、
ハワイアンクラフトのショップなどがありました。
129:30からは、ダウンタウンからワイキキまで「フローラル・パレード」もあり、
この時期とてもハワイらしさをたっぷり感じることのできるイベント盛り沢山ですので、
ぜひ皆さんも行かれてみては?


リボンレイ:「プルメリア」

 

【参考文献】

◆「ハワイアン・ガーデン 楽園ハワイの植物図鑑」 近藤純夫著 兜ス凡社
◆「世界・花の旅 ハワイの花−熱帯植物170種」 JTBキャンブックス 柳宗民著 JTB
◆「ハワイの花と熱帯植物」 藤沢セリカ&HFC監修 潟}リン企画
ALOHA EXPRESS別冊「大人のハワイ 2004」 〜ハワイ花物語〜 潟\ニー・マガジンズ
◆イカロスMOOK「素敵なフラスタイル」No.6 〜愛しのレイ〜 イカロス出版
Lani Hawaii No.16「ハワイの花のある暮らし」 潟}リン企画
LEI ALOHA Flower Lei of Hawai’i  with Instructions」 by. Marsha Heckman ISLAND HERITAGE

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